動物たちのように暮らしたい

就活・フリーター生活

富士サファリパークに行ったある真夏の正午。

高くそびえたつ入道雲の隙間からは太陽が容赦なく熱を浴びせてくる。

園内のカンガルーはなんとも気怠そうに木陰で休んでいた。

柵に寄っかかって10分くらい見つめてみたけれど、
暑さのせいかピクリとも動こうとしない。

この子たちは「働かなきゃ」なんて思わないのかな、ってふと思った。


やることがないというのは、それはそれで辛いだろう。
動物園のカンガルーにはそれなりの“退屈さ”はあるのかもしれない

でも野生のカンガルーならどうだろう。
食べ物確保したら、他は自由でしょ?
ぐうたらしてても誰にも文句言われない。

そんなカンガルーを「いいなあ」と羨ましく思ったのは、学生のころ。

当時の僕は想像していなかった。

今こうしてフリーター生活を満喫していることを。

カンガルーは食べ物さえあれば生きていけるんだろうけど、

僕は欲張りだから、そこに2つ加えさせて欲しい。

好きな人。
そして紙と鉛筆。

これで十分だ。3つか?

あ、あとお風呂とトイレと、雨風凌げる壁は欲しいな。
じゃあ6つか。
あ、でも“家”でまとめちゃえば4つになるな。

好きな人がそばにいて、あとは食べ物と紙と鉛筆と家があればもう何も要らない。

できれば電気とかも欲しいけど全然ろうそく生活でもいい。

あ、じゃあ、ろうそくも必要か。

まったく、、、強欲な生き物だねえ、、、

でも思うんだ。

シンプルに考えたら、
こんなに技術が進歩したんだから、
上に挙げたものを手に入れるだけなら、
働ける50億人で均してしまえば、一日2時間くらいあれば十分賄えそうなのに、
どうしてみんなそんなに忙しくしてるんだろう、って。

難しいことは分からない。
みんな欲しいものが多いのかもしれないし、守るものが多いのかもしれない。
欲しいものが多い人はその分多く働けばいいと思う。

でも、僕みたいに欲が少ない人なら、そんなに働く必要ないのでは?って思う。

そう信じることができたから、
1年前社会から逸脱して、フリーター生活を始めた。
今は、誰でもできる仕事を一日4時間だけして、十分な生活を送れている。
欲をほとんど我慢せずとも、貯金も少しずつ溜まっている。

つまり、
僕が満足するために必要な労働時間は「4時間以下」というのが僕の答えなんだと思う。

“以下”とつけたのは、自分に向いている専門性の高い仕事を見つけていけば収入が上がるからだ。

いずれ、
こうやって続けている物書き関連で何かしらの仕事ができて、
4時間から少しずつ減っていくんだと思う。

難しいことはよく分からないけれど、
僕は、食べ物がないと困るから、
カンガルーが餌探しに出かけるような感覚で、
4時間働いている。

でも僕は餌探しに向いていないから、
食べ物は農家に任せて、自分にできることをしてお金をもらっている。

それくらいシンプルに考えれば、生きることって案外楽しいことなのだ。

余談ですが、
必要不可欠な「好きな人」は忙しくしてて全然構ってくれません。
ありがとうございます。

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