君は、ちゃんと苦しい

深夜。

満点の星空を見上げた時、自分の悩みがちっぽけに思えてくることがある。
それはきっと解放感。
部屋の窓を開けて空気を入れ替えるのと似ている。

だけど、それとはまったく別の理由で悩みがちっぽけに思えてくることもある。


誰かの悩みを聞いているとさ、

自分の悩みがちっぽけに思えてくるんだよね。
ごめんね、こんなので悩んでて、ってさ。

それは、対岸の火事だからこその安心じゃない。
自分への嫌悪感。
自分の浅さに失望してくる。
尊敬する。向き合ってるその人に。

私にはない悩みを抱えていて、そこで本気で苦しんでいて、そんなに考えてるのすごいなあ、ってなる。そこまで悩んでること私にはないや、ってなる。

それで昔、私には悩みがないって思ってた。
自分の悩みが取るに足らなすぎて、誰かに話すのは許されないと思ってた。
みんな苦しんでるんだから、自分なんかが悩みを語るのは許されないって。
漠然と抱えたまま大人になった。



バカだよね、悩みって誰かと比較できるものじゃないのに。

誰かが苦しいと叫ぶたびに、自分の喉はどんどん締まって、心もどんどん圧縮されて小さくなっていって、何も思わなくなる。
悩んでたって気づくのはいつも抜け出した後で。



そういう経験、ない?

このページにたどり着いた人はきっとあるんじゃないかな。



話を聞いてほしかったんだよね、きっと。
苦しんでいることを誰かに認めて欲しかった。
自分でも目を向けられない苦しみにスポットライトを当てて欲しかった。
“苦しさの証明書”がずっと欲しかった。“悩みを言ってもいい権利”。
そんな権利、本当は誰にだってあるのに、ずっと砂漠で蜘蛛の糸を待っていた。

でも当然、この世界はクズなので、そんな奇跡の光が照らすことなどなく。
自分の悩みは自分でなんとかするしかない。
砂漠で泣いていても誰も救ってはくれない。
漠然と抱えるまま大人になった。


はああ、、、、、。


あのね、

あのね。

一つ言葉を届けたい。


君はちゃんと苦しいよ

何に悩んでいるのか私には分からないけど、
君はきっと苦しい。

苦しいと思うんならそれは苦しいんだよ。

苦しいと思えなくとも、
それはきっと言葉にできていないだけ。
押し殺してるだけ。
君はちゃんと苦しい。
今まで押し殺してきてえらいね
でも押し殺さなくていい。

世知辛くも、悩みって、最後の最後は自分で解決しなきゃいけない。
踏み出す一歩目はいつも自分。
待っていても救ってくれる人はいない。

人生体力勝負なのに、いつの間にか毒状態でさ?やってらんないよね。


だけど、思っていたより世界って優しい人多いなって最近思うようになったの。
全員じゃない。だけど、悩みを打ち明けた時、聞いてくれる人って案外多いものなんだよね。


でも、
でもだよ。

そもそも自分の悩みがちっぽけだって思ってしまっていたら、打ち明けることもできない。
自分すらも敵になってしまって、
自分で自分の悩みを蔑ろにしているとね、
全部全部どうでも良くなるんだよ。
そりゃ苦しいよ。
それが一番きつい。わたし的にはそう思う。



でさ、もしも勇気を出して悩みを打ち明けたとしても、「悩みがない人なんていない」って言われることあるじゃん?
あの言葉私、めっっっっっちゃ嫌いなの。

だって、その言葉の裏には絶対、「悩みがない人なんていない(んだからお前だけが喚くなよ)」って意図あるじゃん。
同調圧力。足の引っ張り合い。
本人にその意思はないかもしれないけどさ。

結果、私は「そうだよねえ、、、まあそんなもんか!」って笑って会話を終える。
みんなそうだよね、すみません、静かにしますね、って。
また心を押し殺す。
悩みが奥に奥に、消えていく。

今は昔より強くなったから、その言葉を言われても、相手に聞く意思がないだけなんだな、って思えるようになった。
だけど基本的に、相談に対して「みんなそう」ってのは心を殺す言葉なんだよ。
私も気をつけなくちゃね


あのね、もう一度言うね。
君はちゃんと苦しいんだよ?

みんな苦しいかもしれないけど、そんなの関係ない。
君だって精一杯、誰にも負けないくらいちゃんと苦しい。
その具体的な悩みが何なのか私には分からない。
だから聞かせて欲しい。
もしかしたらそれを聞いても、私には分からないかもしれない。
そんなに考えていてすごいな、としか思えないかもしれない。
だけど、私は聞いてみたい。
私は君の悩みを聞いてみたい。

君は何に悩んでいるの?
一つずつでもいいから聞かせてよ

ほんと、コメントでもTwitterのDMでもいいから聞かせてよ

ちなみに今の私ならなんて答えるかな、、、
焦りかな?虚しさかな?
わっかんないや、また書きますね



こちらは割と本気で待ってます


タイトルとURLをコピーしました