アーティストは何者にもなれなかった者が最後に行き着く場所

エッセイ


アーティストは理屈抜きでかっこいい

小説家になりたい人、バンドマンになりたい人、絵で食べている人。
「私もあの人たちのように輝きたい」
そう思ったことは誰にでもあるだろう

憧れること、それはごく自然なことだ。

けれど私は、アーティストは目指すものではないと思っている

アーティストは、最終的な受け皿でしかない。

 

どういうことか

社会に馴染もうとしたけど、何かがかみ合わなくて、色んなコミュニティを転々として、それでもだめで、さんざん苦労した結果、最後にたどり着く場所、それがアーティストだと思う。

初めから目指す場所じゃない

じゃあ小説家になるための努力をしないのか、

ギターの練習はしちゃいけないのか

違う。そうじゃない。

小説を書くのが好き

ギターを弾くのが好き

詩を書くのが好き

絵を描くのが好き

そして、その才能を生かして誰かの心を動かしたい。ー-いつかは認められたい。

そういうことは表現者全員が、いや、子どもの頃は誰にでもあった感覚なはずだ。

それが問題とかそういうことじゃない。

けれど思うのは、

あくまで、それらの結果として、仕事がついてくるだけだ。

必死に日々を生きていく中で、気づいたらアーティストになっている

そういうものだと思う

「好きだから仕事にしたい」という動機は非常に便利だ。

そう思い込むことは楽だ。

けれど、実際の道のりはもっと複雑なはずだ

細かくは語らないが、好きなことを仕事にするだけでは色々と弊害も出てくることはあなたも薄々感じているでしょう。

だから、目指すものではないと思う

「そんな、、、何を目指せばいいかわからなくなるじゃないか。

俺はかっこいいアーティストになりたいんだ。

だから必死に目指して少しでも周りより差をつけるんだ。

確実になれないことなんか分かってる。

けど、努力はした方がましだろ?」

と思う人もいるかもしれない

きっと、それは努力することで安心を求めているんだと思う

本を出版したいだけ、ライブを開きたいだけなんだと思う

それでは人の心は動かせない

 

芸術の才能は、努力することによってむしろ減っていくと聞いたことがある

目指そうと思ってなるものじゃない

紆余曲折を経てこそ、人は磨きがかかるんだ。

最初からアーティストを目指して成功する人なんていない。

そう自分に戒めている。

けれど、私はそう気づいてから、今では目標が分からなくなってしまった

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