さて、【実践編】ですが、
実践に移る前に、①-③ループや④グリップという考え方について説明する必要があります。
少しだけお付き合い願います。
【実践編】①-③ループや④グリップについて
MBTIには①-③ループや④グリップという考え方があります。
これは、心に過度のストレスがかかった場合に起こる変化のことです。
・②が使えなくなった場合に、代わりに③を使うようになるのが①-③ループ
・②も③も使えなくなった場合に、代わりに④を使うようになるのが④グリップ
詳しく解説します。
以下の画像をご覧ください。
例えばINFJは、健全時には①Niと②Feを主に使っています。
すなわち、閃いた真理を、絆や世界のために使おうとします。(これがINFJが提唱者と呼ばれる所以です。)
ですが、様々な要因で(例えば、長期的なストレスがかかったり、努力が報われないことが続いたりすることで)②Feを上手く使えなくなることがあります。
そうすると、以下のようになります。
INFJの場合、②Feがズタズタになって①Niと③Tiを主に使うようになります。
これの何が問題かというと、どちらも内向機能である点です。
どの16タイプでも①-③ループに陥ると「内向×内向」または「外向×外向」というようにバランスが悪くなります。
INFJの場合、①Niと③Tiを主に使い、ひたすら内省するという生活を送ることになります。
言い換えるなら、外界を遮断して、ひたすら世界の意味ばかりを考えているような状態です。
この閉じ籠っている状態は一般的には不健全な状態とされています。
ですが、実際にはこういった時間が人生の目的を定められたり、斬新な創作物を生み出したり、様々な経験に繋がると思うので、
①-③ループは心が疲弊していることには違いないですが、100%悪いものでもない、と私は考えています。
外向型の人たちが①-③ループを起こす場合もありますが、
その場合は内省の時間を取ることが極端に減りますので、この記事にたどり着くことはあまりないでしょう。
ちなみに、さらに心が不健全になると、④グリップという状態に至ります。
こちらはかなり危険な状態であるとされていて、もしこの状態に陥ってしまったら、必要に応じてではありますが、精神科などに掛かった方が良いでしょう。
①-③ループや④グリップの考え方で大切なのは、同じタイプでも性格が全く異なって見える場合がある、ということです。
優しかったINFJが籠って凶暴になったり、
好きなものがたくさんあったENFPが空虚感で押しつぶされそうになったり、
そういう感じです。
ではこれらの考え方を使って、実践に移りましょう。
【実践編】実際に読み解いてみる
今回、架空の診断結果を6つ用意しました。
これらを実際に読み解いていきます。
できることならば一般化して体系的に説明したかったのですが、
診断結果にバリエーションがありすぎて逆に分かりにくくなると思ったので、
こういう形で進めていきます。
具体例を色々と紹介するので、一緒に考えてみましょう。
もちろん、答えは一つではありませんし、私の考察以外にも正解があるでしょう。
↓心理機能と16タイプの対応表を載せときますね!
(考える際に必要になってきますので、別画面で出しておくといいと思います)
具体例1)16personalitiesでは「INTJ」と診断された人
まずは分かりやすい例から。
こちらは①Ni、②Feとなっているので、心理機能的には「INFJ」と考えるのが妥当でしょう。
ただ、この人は16診断では「INTJ」ということですね。
なので、
「感情よりは論理を重要視しているINFJ」
または
「絆を大切にしているINTJ」
のどちらかでしょう。
あとは自分がどちらに近いかの自己分析ですね。
このように、16personalitiesと心理機能診断がズレて、典型的な16タイプ像にならないことが往々にしてあります。
この際、「心理機能診断もMBTIも自己診断」ということは念頭に置いておいてください。
つまり、「どんなに正直に答えていても、性格だけでなく価値観も表れるもの」だということです。
これは決して自己分析が進んでいないからではなく、
タイプ診断の限界のようなものだと私は考えています。
では次の例に行きましょう。
具体例2)16personalitiesでは「INFP」と診断された人
「①Se、②Fi、劣勢Ni」なので、グラフだけを見ると「ESFP」となります。
ただ、16診断ではINFPと診断されているケース。
可能性としてはいくつか挙げられます。
・INFPのようなESFP(内気で繊細なESFP)
・FiとSeの差が誤差とみなし、Fi主機能であるISFP
・今を楽しむ人に憧れたINFP
おおよそこの辺りでしょう。
この3つを候補に入れて、自己分析をしてみるといいと思います。
こういうNかSの違いでありがちだと思いますが、
「小さい頃は夢想家だったけど、大人になるにつれて地に足がつくようになった」
ということもあるのかもしれません。
その場合「NかSのどっちなんだ」と気になるかもしれませんが、
「昔はN、今はS」と気づけただけでも十分に有用でしょう。
でも、私だったら「それでもどっちなんだ~!!」と気になってしまいます。
その場合は、さらに内省を続けるしかないです。
少なくとも、「昔はN、今はS」という事実からだけでは、NかSかを決めることはできません。
どんどん行きます。
具体例3)16personalitiesでは「ESFP」と診断された人
Fiが最も高く、2番目がFeと、16personalitiesでは当てはめることができないケース。
このように同じアルファベットがどちらも高い人もちらほら見かけます。
このケースの場合、一番可能性が高いと感じるのは、
「人好きなISFP」かな、と思います。
人好きだからFeも高く診断されるし、16personalitiesでも外向的と診断されているんだろうと思います。
これはどう考えたかというと、
主機能Fiに着目しました。
Fi主機能として、補助機能(2番目の機能)でFeは当てはめられないので一旦保留しておいて、次(3番目)に高いSeに着目しました。
するとFiとSeなので、ISFPなんだろう、と考えました。
あとはそれで辻褄が合うかの問題です。
Feが高いのはなぜかと言ったら、人好きなのかな、って思いました。そうすると、16タイプ診断でEと診断されているのにも辻褄が合いますしね。
それで、「人好きなISFP」なら色々辻褄は合うだろう、と。
こういった発想にはMBTIへの理解と多少のコツが必要ですね。
ここまでのポイントをまとめると、
主機能がどれかを考えることでタイプを絞ることができる場合が多いです。
そして、2,3個に絞った候補と、16personalitiesの結果ですり合わせを行い、
最終的には、自分に一番しっくりくるものを見つけるのが分かりやすくていいと思います。
16personalitiesと心理機能診断は、妄信するのではなくあくまで補助ツールとして使ってください。
最終判断は自己分析です。
この流れでやれば自己分析は難しくないはずです。
具体例4)16personalitiesでは「ENTJ」と診断された人
かなり難しい例を作ってみました。
+の値が最大+2であり、比較的平坦で特徴の薄いケース。
こういった場合、別日にもう一度やってみるのが良いでしょう。
もしかすると、質問が抽象的すぎて、咀嚼できないまま選んでしまった可能性もあります。
もう一度やってみると、質問に頭が慣れて、より正確に出る場合もありますよ。
それでもうまく行かない場合や、毎回ブレる場合は、個別に各心理機能を調べてみていいと思います。
(【基本編】で紹介した『各心理機能の説明』も是非参考にしてください)
そして、過去の自分を振り返って、一番ずっと続いてきた心理機能を見つけていく、と、、、。
ただ、これの難易度は高いですね。
それを見つけるには最低限ある程度の内省の時間が必要なので、
この方が上手く診断されないのは、これまでの内省の時間の足りなさが原因かもしれません。
ちなみに昔の私も内省をほとんどしてこなかったために、長らく自分が分からなかったから、診断もバラバラでした。
だけど、数年続けた結果、徐々に分かるようになってきました。
自己分析は一朝一夕でできるものではないので、気長にのんびりやっていきましょう!
とはいえ、せっかくなので、一応グラフを読み解いてみますね。
値が小さいのでなんとも言えないですが、
主機能がNeと考えてもFiと考えてもTeと考えても、④グリップを起こしていることになります。
なので主機能による判断は難しいでしょう。(グリップ自体がレアケース)
一方、Niが有意な負の値なので、「ESFP」や「ESTP」の可能性が相対的に高いです。
とはいえ、情報が少なすぎます。
まあ、もう一度やってみるのがいいでしょう。
では次のケースに行きます。
お次はかなり解き応えのある例です。
具体例5)16personalitiesでは「ISTP」と診断された人
さて、みなさんはどう読み解きますか?
かなり難しいと思います。
私がまず考えるのは、Se⇆Niの差に着目して、
Se主機能、Ni劣勢機能とみなし、ESFPかESTPの2つと考えると思います。
どちらかと言えば、T寄りでしょうか。16診断でもISTPですし。だからESTPですかね。
、、、大丈夫ですか?ついてきてますか?
えーと、
最も高いのはSiですが、SiとSeの差は1なので誤差の範囲と考えます。
すると、SiかSeの2つが主機能候補ということになりますが、
Siを主機能とする2つ(ISFJ, ISTJ)はどちらもNeが劣勢機能になります。
Seを主機能とする2つ(ESFP, ESTP)はどちらもNiが劣勢機能になります。
Ne(+1)が劣勢機能というよりは、Ni(-4)の方が劣勢機能の方が矛盾が少ないでしょう。
それでESTPかESFPに絞りました。
そうだとしたら、FiよりTiが高いし、ISTPと診断されているし、どちらかというとESFPよりはESTPだろう、と。
(↓↓同じの貼っとく)
ただ、Siを主機能とみなすこともできます。
Siを主機能とみなし、ISFJかISTJと考えた場合、Si-TiループまたはSi-Fiループを起こしている可能性が考えられます。
FiとTiの値から、どちらかというとSi-Fiループよりは、Si-Tiループの可能性が高いですね。つまり不健全ISFJ、と。
「Si-Tiループ中にこんなにSeが高いってことあるのか?」という疑問も生まれますが、
まあなくはないでしょう。少なくともそう答えたくなることはあるでしょう。
心が不健全な状態なので、「せめて今を楽しもう」と思っていないと苦しくてやり場がないのかもしれません。
またもう一つの見方として、16personalities通りISTPという可能性もあります。
「現実世界大事~!!五感大事!!」という価値観が強い時期であれば、SiもSeもどちらも高く出ることもあるはずです。
以上のことから、
・感覚の保存(Si)も得意なESTP
・人との関係に絶望し、快楽(Se)を求め始めたISFJ
・五感を特に意識している時期のISTP
あたりが有力かな、と考えます。
他にも挙げたらきりがないです。
あとはこの中から、自分がしっくりくるものに近づけていく作業でしょう。
、、、難しいですね。笑
このレベルはついてこれなくても大丈夫だと思います。
知りたての方ならここまで分析できる必要はないですが、
心理機能ってちゃんと勉強すると結構奥深いんですよね
ガチ勢の方はどうですか?楽しめてますか?笑
それでは最後のケースです。
具体例6)16personaitiesでは「INTP」と診断された人
こちらはNi主機能なので、心理機能的には「INFJ」か「INTJ」ということになりますね。
高いのがどれも内向機能なので、おそらく①-③ループ中ですね。
「Ni-FiループのINTJ」
もしくは
「Ni-TiループのINFJ」
で説明できます。
ただ、16診断はINTPですね。
一文字違いのINTJと考える方がシンプルですが、
「元はINFJで、Ni-TiループによってTiが高まったため、Ti主機能のINTPのように診断された」と考えることもできます。
TiとNiで内省を繰り返し、Feが劣勢ってまるでINTPですし。
でもINFJの第二機能であるFeがここまで下がることはあるのでしょうか。
ないとは言えない、というかむしろ、Feを使わなくなっているので逆に低く強調された、という可能性も考えられます。
「Fe?人のため?ないない!」みたいに即答している可能性があります。
、、、お気づきでしょうか。
何を隠そう、こちらは私自身の診断結果です。
私は、初めての16personalitiesではINTPと診断されました。
今でもINFPと診断されますが、一度も診断されたことのない「INFJ」というところで今は納得しています。
もちろん、色んなアプローチからINFJと自認したわけですが、
心理機能的には今述べたような考察でたどり着きました。
実際、昔はNiとFeが高かったはずですが、
失恋を契機に「内省×病み×個人主義」を強めていきました。
そういう過去があったので、心理機能の概念を勉強した際に、
「まさにINFJの心理機能じゃん!」って感動したんです。
ただ、このように、①-③ループや④グリップを考慮する場合、
比較的高度な知識と分析が必要になりますので、
あくまでいきなり一つに決めつけず、候補をいくつか挙げて、その中から絞っていく、という鉄則のやり方を取ってください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
【基本編】と併せて、
この記事では、具体的にいくつか一緒に読み解いてみました。
ですが、やはり心理機能診断だけから16タイプを決定することは困難です。
やはり16タイプを推測するには、
「心理機能診断」
「16personalities」
「心理機能を個別に調べる」
「他の人のブログ」
「過去の自分と現在の自分の比較」
などから総合的に判断する必要があります。
この中でも、最も重要なのは「過去の自分を見つめること」です。
過去の自分を見ずして自己分析はできません。
これは時に大変な労力が必要です。
自分の暗い過去に向き合う必要がある場合もあるので、苦しいこともあるでしょう。
ですが、必要な過程なんだと思います。
自己分析に関しては、焦らずのんびりやっていきましょうね。
最後に
最後に伝えたいことがあります。
いえ、むしろこちらの方がメインかもしれません。
①-③ループの考え方からも分かる通り、
心理機能は成長とともに変化していくものです。
私は専門家ではないですが、あえてはっきり言います。
元々持っていない心理機能でも、長い間訓練すれば必ず身に着けることができます。
そもそも。
そもそも8つの心理機能が、元々人間には備わっているのです。
だから「このタイプだから、この心理機能は諦めよう」と決めつけるのは悲しいので止めてください。
私も、大学まで自分というものも、自分がしたいことも分からず、集団の中でなんとなく生きてきました。昔はFeが高かっただろうと思います。今でも協調性は高いです。
それも一つの生き方だと思います。しかしある時人生の意味を考え始めて行き詰りました。
結果、多くの人を救うにはまずは自分を磨かないとと思うようになります。そのためには、自分の心に向き合って、苦しいという気持ちに真正面から目を向ける必要がありました。
そこで目をつけたのがFiでした。(もちろん「Fiを身につけよう!」ではなく、「自分の心に目を向けよう!」ですが)
ここ数年は自分の心に向き合い続けています。
そうしたらだんだんとFiの感覚がつかめるようになってきました。
苦しいときはたくさんありましたが、「自分の今」に耳を傾けることができるようになってきました。
今では自他どちらから見てもINFPっぽいと思います。
しかし恐らく根本はINFJなのだと自認しています。
いつしか、自分の心というものに心ゆくまで向き合ったら、人同士の輪の中に溶け込んでいく予感があります。(つまりいずれまたFeが戻っていくと思われます。)
今では詩を書くのが楽しいです。noteには上げないですが、絵や歌詞も描いています。とても楽しいです。苦しい時は苦しいですが、広い意味では楽しいです。
長い長い内省の末、私の大元の性格にFiという文字はなかったけれど、
そんなことは気にせずに情緒をバンバンに動かして詩をたくさん書いていきたいです。
いや、書いてみせます。
なので、あなたも成長を止めないでください。
成長のない人間などいません。
Fiが高かろうが低かろうが、Fiを高めようとしたっていいんです。
それをないものねだりだなんて思わないでください。
「憧れ」という尊い感情を殺さないであげてください。
人間には、元々8つの心理機能が備わっているんです。
「じゃあ変化していくなら、性格診断なんてあてにならないじゃないか」
と自問自答することもあります。
なんなら性格診断で自分を縛り付ける危険性すらあります。
そんな危険も冒して性格診断に頼って意味があるのか、と。
そうなんです。
同じ空がないように、同じ太陽がないように、心も明日には変わっているでしょう。
ですが、だからこそ、私は移ろいゆく自分を書き留めておきたいんです。
忘れていく日々に日記をつけるように。
子どもの頃の自分を、そして今の自分を認めていきたいんです。
一つ一つ書き留めて、そしたら新たな一歩を踏み出せる気がするんです。
霧がかかったら晴らしたいと思うのが人間です。
その晴れた山の向こうを知りたくなるのが人間です。
人生という長い長い道のりを、ただただ闇雲に歩くのではなく、
自分が何に惹かれ何に苦しくなるのか、その道標を性格診断で見つめ直すことは決して悪いことではないと思うんです。
その道のりはとても長いです。
占いは一日でできますが、
自己分析には時間がかかります。
MBTIに正確性を求めるなら、それ相応の時間が必要です。
だけど、
「どうせ移ろいゆくから」と自分から目を逸らすのではなく、
一つずつ日記に書き留めてみませんか?
それが霧を晴らす唯一の方法なんだと思います。
あなたの見えていなかった自分に少しでも気づけることがありますように。
祈りを込めて。
↓心理機能診断
コメント
質問なんですが、このパターンしかないんですかね?
8機能あるのに組み合わせ少なすぎじゃないと思いました。
実際私が心理機能診断受けたところ
Ti>Fi>>Niの順で高く
くそ高いTiとFi、まあまあ高いNiの3つがプラスであとはマイナスになってる特殊仕様でした
Tiの反対はNeだから逆に位置する。みたいな説明もどっかで読みましたし、それによりパターンが絞られるから16なのかもしれませんが
そもそもなぜ、そんな法則があるのか分かりませんし、それが果たしてなぜ正しいのかも分かってないので詳しく知りたいです
コメントありがとうございます。
そもそも16personalities自体が「人の数だけある性格を無理矢理16個にまとめてみた」という理論なので、どのタイプの中にも個性というグラデーションは存在すると私は思っています。
また、16personaitiesはユングの『タイプ論』という書籍を元にしておりますが、巷でも言われている通り、科学的に立証されているわけではありません。
そのため、残念ながら全ての理由を科学的に説明することはできません。
ただそれだとあまりに元も子もないので、一介のMBTIオタクとしてできる限りのことをお伝えしますね。
各タイプに対応している心理機能は1~4番目までしか載せませんでしたが、文献によっては5~8番目の心理機能も定められています。シャドウ機能と言うそうです。
ただ、このシャドウ機能の話は、この下に書く文で伝わると思いますが、私自身あまり信用しておりません。(ので、詳しくも知りません!ごめんなさい!)
とりあえず、4つではなく人間には8つの心理機能がちゃんと備わっていることが伝わればうれしいです。
そのうえで、8つの心理機能の中でも、人の性格を最も決定づけるのは、言うまでもなく主機能です。
だから「人は主機能によって8つのタイプに分けられる」という説明だけでも私は十分だと感じています。
ですが、16personalitiesではさらに細かく16個に分けています。
ここで、質問者さんの疑問に直面しますよね。
「もっとバリエーションはないのか」と。
まず私の見解を言いますね。
私も、もっとバリエーションはあっていいと思います。
はじめにも言った通り、性格は人の数だけあるので、「主機能+補助機能」で性格を決めるならば8×7の56タイプ存在します。
さらに三番目以降も考慮するならば、8の階乗の40320通り存在します。
ですがそれだと全く実用的ではないので、16個に留めたのだろうと私は解釈しています。
ではなぜTiの次に来るのがNeかSeだけなのか。
これに関しては、ある程度合理的な説明ができます。
S,N,T,Fという心理機能は大別すると「S,N」「T,F」に分けられます。
S,Nを「知覚機能」、T,Fを「判断機能」と呼びます。
その名の通り、SとNは世界をどう認識するか、TとFはその認知した情報をどう処理するかのようなものだと思ってください。
認知し続けるのは、処理できない情報を溜めこみ続けているような状態だし、
処理し続けるのは、ずっと昔に取り込んだ情報を堂々巡りしているような、いわば空回りの状態だとみなすことができます。
これは一般的にはバランスが悪い状態とされています。
これは外向的機能(e)と内向的機能(i)についても同じことが言えます。
そのような理由から、Tiの次に来るのはNeかSeが“バランスが良く健全な状態”だとMBTI理論は言いたいんだと思います。
ただ、やはり私はもっとバリエーションはあっていいと思っています。
「バランスがいい=良い」とは限らないですもんね、、、!
ここで、質問者さんのTi、Fi、Niだけプラスという話ですが、
16タイプに当てはめずに自由に想像を膨らませてみると、結構悶々としていそうな方だなあ、と感じました。
私も一時期Ti、Fi、Niだけ(あとちょっとNeかな?)が高かったので、似た状況なのかな、と勝手に想像してます。違ってたらすみません
私の場合そういう時期のおかげで今があるし、質問者さんの状況が懐かしくも、少し羨ましくもあります。
ただ、その時は結構色んなものを捨て、心も身体も削って生きていたので、質問者さんが少し心配ではあります。あまり無理なさらず。
どうでしょうか。疑問は解決しましたでしょうか。何かあればまたお気軽にご返信ください。
コメントありがとうございます。
たしかにショックな事(他の方からしたら些細なことですが自分にとっては重大すぎる事)があったのはたしかです
ただ、昔から私はTiとFiが両方高い気がするんですよね。
主機能Ti補助Fiか主機能Ti補助Fi
って感じするんですよね。この2つの機能だけは説明見ても凄いしっくりくるんですがこういうことはありうるんでしょうか?
感受性が高く、近い人や好きな人の気持ちは非常に良くわかる上に考えることが大好きでなんでも考察するけど
常識とかルールは好きではなく集団心理とか無関係な人の心理(ただし、無関係でも戦時の民衆みたいな極限状態の人の心理には同情心みたいなのがかなりある)になるとほとんど分からなくなる社会に馴染めないタイプです。
実はmbtiではINTP-Tと出ますがF45%T55%位で僅差、エニアグラムでは4w5と出てます。
ちなみに高い順に
+
非常に高い Ti Fi
やや高い Ni
0
やや低い Ne Se Si
非常に低い Fe Te
-
ですがどういうタイプ
というか率直にどんな人なんでしょう
なるほどなるほど
昔からですか
でしたらおっしゃる通りINTPとINFPの中間という感じなんでしょうね
やはり無数に点在した性格たちを、天から降ろした仕切りで無理やり16個に分けただけなので、その仕切り付近にいる人が中間と診断されてもおかしくはないように思います。
そのような事例がアリなのか、学術的なところまでは言及できませんが、16personalitiesは科学的に証明するものではなく、自己分析に役立てたり、会話の足しにしたりするのが賢い使い方かと思いますので、私個人としては質問者さんは「INFPに近いINTP」と名乗るのでいいのではないかと思います。
質問者さんの性格に関して「このタイプはこうだ!」という偏見はあまり言いたくないので書きませんが、書いてくださったどの内容も、INTPとINFPの中間とすれば矛盾点はないように思います。
色々考えられるパターンはあると思うので、ご自身が納得できるものが見つかることを願っています。
また何かあればご連絡ください。
私はmbtiでは毎回ENFPとでるんですが、始めは当てはまりすぎてびっくリ!!とか思ってたんですけど最近すこし違うんじゃないかなと思っていて(なんかいろいろあって最近性格が変わった気がするから)それで1番今までやったなかで正確だなあーと思う、心理機能をやってみました。
結果は①Se②Fe③Ni④TiでNiとNeはほんとに誤差でした。
主さんのブログの通り結局じぶんがどんなmbtiなのか知りたいのでできたら教えて貰いたいです
ふむふむ。
具体的にはどのあたりがしっくりこないのでしょう。
それと、性格が変わった気がする、というのも具体的に聞いてみたいです。
fi5,fe-5
ti-4,te4
si-1,se2
ni1,ne-2
なのですが、この診断は何度もしていて、他の診断結果なども考慮した上で結局nfの考え方も理解できなくはないistpで自分では納得していました
ふと気になって4ヶ月ぶりにもう一度診断をしてみたらniがマイナスだったのがプラスになっただけでほぼ数値は誤差の結果が出ました
しかし当てはめようとすると全て当てはまりません
当てはめるなら何になるか教えてもらえませんか?
よろしくお願いします
コメントありがとうございます。
はあああ、、、なかなか見ない結果ですね。
長い話になりそうなので、こちらのコメントではなく直接メールでお聞きしたいのですが、よろしいでしょうか。
はい、大丈夫です!
よろしくお願いします🙇
Fi +1
Fe -1
Ti -1
Te +1
Si -1
Se -6
Ni 0
Ne +6
でした。16タイプ診断は数年前からやっていてずっとENTJだったのですが去年からENTPが出るようになりました。似たようなMBTI診断もやったところINTPもINTJも出たことがあります。たしかに自分自身でも外向か内向か、計画型か柔軟型かは分かっていません。心理機能診断でここまで極端な数値が出ると思っていなかったのですが、極端だからこそ何かわかることはありますか?どのタイプがしっくりくるなどあれば教えてください。
心理機能診断の結果を信じるならば、Neが極端に高いのでENTPなんでしょうが、あとはご自身でNeがしっくりくるか次第に思います。
というのもENTPになったのも去年からということですので、ひょっとすると生まれ持った特性はまた違うものなのかな、とも思いました。(あくまで可能性の話です。)
Neの詳細についてはまた調べていただいた方がよいと思いますが、ひとまず私の思いつくもので言うと、
小さい頃から「変わった着眼点を持っていた、クリエイティブ(図工などが得意)、空想好き(絵本やカードを自分で作ってた)」などでしたらNeは生まれつき強いのかと思われます。
16タイプ診断ではENTJやINTJも出ているようですので、NeとNiのどちらが強いかをまず比較してみると、浮き彫りになってくるかと思います。
とはいえ、中間のタイプもあると思いますので、あまりかっちり決めつけすぎなくてもいいと思います!