確かに自分に暗示をかけている
以前と比べてどちらが苦しいかと言われると、
何も好きじゃない以前よりは苦しいことは増えたけどマシ。
生きる意味が分かっていないのに、生の実感を求めて、溺れて。
誰も見ていない家の中で傷の残らない自傷行為を繰り返している
そんな毎日
跡が残るのは嫌。
見かけで判断されるのも、自分を縛り付けてしまうのも嫌
そうやって逃げて、たどり着いた先は楽園だった。
楽園だった。楽園だった。
あの子が見ている世界
そう信じられる世界
まるで大都会をそのまま凝縮したような
田舎者の僕からすればそこは繁華街
路地裏での小競り合いも
ネズミの死骸も
輝いて見えた
このまま逃げ切れるだろうか
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