ずぶ濡れに疲れ果て、帰るやいなや素っ裸のまま寝てしまう。
(風邪をひいてしまえばいい)
どちらでもよかった。
今度飲もうよ、とめずらしくこちらから誘う。
途端に、気乗りしない。
驚くほどに、気乗りしていない。
自分は一瞬、何を期待したのか。
何も変わらないことを知っていながら。
嘘をついた後ろ暗さだけが、なお残る。
ひとりで生きていくと決めたのだった。
何度も何度も、何度も、何度も。
しかしそれは、決意というより逃避に近い。
『雪のことば』
ひとりはいや ひとりはいや だけど
馴れあいはさみしさを深めるばかりです。
あなたはあなた わたしはわたし
孤独を埋めることはできません。
お恵みください 雪のひとさじ
もはやほかでは癒えないこころ
ともに孤独になることはできます。
あなたの雪が冷えぬよう
馴れあうつもりはありません。
それがわたしの信じるやさしさ
そのとき つれない冷たさに
氷傷だけはなさらぬよう

コメント