『蝶の想い』

 

真鍮のくずおれて
林檎の思慕もゆきどけて
ぬかるみ
万事が万事ぬかるみ
眠りのほかに癒やしなく
明日また暗く
夢もあらぬにはあらねど
留めたとて仕方がない、と
神経の奥処、張り詰めて
なにもかもその通りに

さなぎは潰れました
さなぎは潰れました
なんだか色々と情けなくなって
わたくし、自ら潰したのでした
さなぎは潰れました
かがやく前に潰れました
不思議なほどに涙が出ない
潰れたのですから仕方がない
石橋を叩いてきた道です
何にだって変わろうとした
それもなんだか浅ましく思われて
わたくし、自ら潰したのでした

万事が万事ぬかるんで
これは
死ぬまでの付き合いになりそうですけど
まあそんなもの、なのでしょうね

 

 

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