音のいらない春の日は
川のあゆみも遅くなる
砂どんぐりつつく小鳥たち
かく言うわたしも小鳥たち
小石を蹴飛ばし
鼻歌をうたい
柵からその身を乗り出して
突き落としてくれたってかまわない
思い出される幼年時代
恐れるものがなにもない
池のほとりの令嬢と
Sakana!Sakana!と親子連れ
これはKoiだよ、SakanaのKoi。
Oh……Sakanaの名前……
そう。魚の名前。
悠久のとき
この鯉は この小さな池で
わたしより長く生きるのか
夕方は、昼下がりが嘘のように冷え込んだ。

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