春日和の東横線だからか、日差しが降り注ぎ、新歓の匂いがする。学生会館。言葉は残してないけれど、なんだかんだ心躍らせていたのかもしれない。大学生よ、そのわくわくはたしかなものだから、あらぬ悪意に惑わされて悲嘆に暮れることはない。我が子を見送る気持ちで私は電車を後にする。
河川敷で食べようとパン屋に立ち寄る。染みたフランスパンは大抵おいしい。それとその場で塗ってくれるコッペパンを購入。水辺を求めて一直線に向かう。
パンをほおばる私の横で、ハトの群れが野草を啄んでいる。そこへ子どもが追い駆けて一斉に飛び立つ。それを面白がって眺めている私。要はこういうことなのかもしれない。
帰り際。日の暮れかかった川へギターをはじくおじさん。愛おしさを感じる。反対斜面は一帯、白紫色の花の群生地。調べてみたら野生化したダイコンだそうだ。摘んで食べてみると、ダイコンおろしの味。他も気になって濃紫色の花を摘んでみると、今度はきゅうりとエンドウを1:2で合わせた味。調べてみるとカラスノエンドウという品種らしい。野菜の群生地多摩川。食糧に困ったらここへ来よう。
帰ったらあちらへ別れの挨拶を書いて、そういえば何も食わずに寝た。
もう日は暮れたというのに、入学の匂いがまだ残っている。

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