『吠える蕾』

 

望まないのに!海嘯のまさに体躯を蕾のごとく弾け飛ばす忌むべき悪心を鎮めるには諌めるには!常よと死んだ裏庭が如何に浅慮つまらぬものであったかと香味を欠いた我が青春の劣るる恥じらいを認めるから、眼前にこの鬱蒼と生い繁る新緑の公園をどうかどうか飲干してしまいたい!哺乳瓶の蹂躙しだくのでは満ち足りない乳房のグロテスクにしき春の弾力、折れた樹々のいが立ちが胸の内から張り出したってあの巌のごとき巨星に潰されたっていい!気骨に生え揃った奥歯で以て勝てぬなら今この瞬間に噛み砕いて来い!もしもそれができぬなら……ああしかしそれができないから…………
なんて遣り切れないことだろう。花は誰も知らないところで咲いてしまうのだ、そうしないと死んでしまう者のように、そうして消えてしまったもののように、尽きたしこりが鎮座するのだ

26.4.6

 

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